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4/7(木)申し訳ない......心の整理旅。

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icon_zamma.jpg4月7日(木)21時51分

 


石巻に支援物資を届けに行った、
石原左知子さんからメールが届いた。

「たった一日しかなかったのに、
沢山の協力、感謝します。
皆様の熱い思いをこめた物資とともに、
石巻に行って来ました。

石巻河南インターを出て市内に入ると、
皆様にどう伝えたらいいのか、
伝える言葉がみつかりません。
町だったところが瓦礫の砂漠。
本当に言葉を失うという感じ!

今回行ったのは、
石巻市小渕浜と言う牡鹿半島にある集落です。
2トン半、ハイエース2台の物資ですが、
トラックが入らないため、
集落から少し離れた、
地面に「HELP」と書かれた、
小さなスーパーの集荷所の駐車場に物資を降ろし,
村の人たちの中で車のある人が来て,
村まで運ぶということになりました。

『こんなにたくさん!政府の物資より多いよ!』
とは、村の人の声です。
村の様子を見に行くと、
海に向かって祈る男の子や、
瓦礫に向かって冥福を祈る女性がいました。
そんな姿を見ると、とても人々の様子を、
写真に納めることは出来ませんでした。

帰途、凄くきれいな夕日。
いつか被災地の人たちも、
夕日を眺めることが出来たらいいなぁと祈る思いです」


よかった、喜んでいただけて。
夜遅くまでナカヤマと二人、
即席ご飯と缶詰、レトルト食品を求めて、
青山界隈を駆けずり回ったことが,
少しは役に立ったのかと思うと、
本当に嬉しい。
(村の人に直接手渡すことが出来たことを聞いたから、
嬉しさもストレートなのですね)

さてさて、
突然ですが、
私は今、伊東の断食道場に来ています。

今回は体重調整などではなく、
(被災地には食べたくても食べられない人がいるのに、
ダイエットなどと言ってはいられません)
ちょっと消化器官の調子が悪いのと、
過日頸動脈狭窄の経過観察をしたところ、
極端に悪くはなっていないが、
それでももう少し日常生活に気を使った方がいいと、
(「睡眠の確保と動物性蛋白質の摂取を制限すべし」と)
言われたこともあって、
思い切って出かけて来たのである。

元々「どよう楽市」が終わったら、
4年間をリセットする意味でも、
来ようと思ってはいたのだが、
いくら何でも被災地の人たちを思うと、
そんなことは許されないような気がして、
断念していたのだった。

......体調回復もあるが、
もっと正直に言えば、
このところ自分の気持ちのバランスをとるのが、
難しくなって来ている気がするのである。

「どよう楽市」が終わって、
4月になったら、
「あれもしよう、これもしたい」と、
思い描いていたことが、
こうなってみて(震災を経て)
よくよく考えてみれば、
すべてがとるに足らない、
どうでもいいことのように思えて来たのである。

そこで、
震災からここまでのことを、
さらにはこれから先のことを一人でじっくり考え、
人生の(と言うほど大袈裟なことでもないが)
近未来の青写真の、
再構築をしようと思ったのである。


そんな思いを抱えてやって来た、
伊豆半島への旅だったのだが、
ここにも現実が待ち構えていた。

伊豆は地震の影響はなかったらしいのだが、
節電のため、
東京からの特急電車(踊り子号など)は走っておらず、
伊東駅は人もまばら、
かなりの数の旅館が閉めているのだという。

「東北の人たちがあんなに苦しんでいる時に、
リゾートなんてあり得ないという自粛ムードで、
旅館もホテルもゴルフ場もキャンセルばかり、
こっちの人たちも、生活が苦しくなる一方なんですよ」
と,言うのは,いつも駅からサナトリウムまでの、
送迎をお願いしている伊東交通の福田さんだ。

「桜も今が盛り、
一年で一番美しい季節なんですけどねぇ。
旅館やホテルが閉じているから、
従業員も仕事がなくなって、
この土地を離れて行くケースも増えているし、
伊豆はどうなっちゃうんだろうという感じですよ」

こんな話を聞いていると、
精神のバランスがどうのなどと言っているのも、
贅沢で、申し訳ないような気がして来た。

母を選挙に連れて行かなければならないので、
わずかな滞在だが、
せっかく来たからには、
少しでも前向きな未来図が描けるように、
心の整理をしたいと思う。


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